下川運輸の森

 下川町内に約40haの社有林を所有し、定期的に植樹や下草刈り、間伐等の整備作業を行っています。

 社有林はアカエゾマツやトドマツ、カラマツなどの樹種で構成され、国際的な森林認証であるFSC認証を取得しています。

 貴重な森林資源を保全・活用し、運送業によって排出されるCO2を森林吸収によってオフセットしていきたいと考えています。

カーボンオフセットの取り組み

2021年度 下川運輸CO2収支(弊社調べ)

 日々、トラックによる輸送でCO2を排出せざるを得ない運送業として、社有林の整備・植林を通してCO2の吸収を促すことで炭素収支を穴埋めするカーボンオフセットに取り組んでいます。

 2021年度は事業によって排出されるCO2全体の83.6%に相当する、285tのCO2が社有林の森林吸収によってオフセットされました。今後も社有林を拡充していくことによって、企業としての環境への責任を果たしていきたいと考えています。

※1 事業排出量

運送事業および事務所にて使用した軽油・ガソリン等の燃料代、電気代に、CO2排出係数として「特定排出者の事業活動に伴う温室効果ガスの排出量の算定に関する省令」(経済産業省・環境省)に基づく公表値を用いて、自社で算出した値です。

※2 社有林吸収量

『民間企業の活動による二酸化炭素吸収・固定量の「見える化」実証事業 CO2吸収・固定量の計算について』(林野庁)に基づき、弊社保有森林の森林調査簿から森林の樹種・総成長量・林齢を参照し、樹種ごとの総成長量に森林の換算係数を掛け合わせることによって、自社で算出した値です。森林の換算係数は上記資料に沿って『National Greenhouse Gas Inventory Report of Japan 2015』の該当樹種の値を使用しました。

FSC®認証

 下川町は北海道で初めてFSC認証を取得し、持続可能な森林経営に取り組んでいます。

 本認証は、町有林が主体となって国有林・私有林も加わり共同で取得したFSCグループ認証であり(FSCC015134)、下川運輸の森もその一部として認証を取得しています。

FSC認証とは

 Forest Stewardship Council(FSC)は、1994年に設立された責任ある森林管理を世界に普及させることを目的とする国際的な非営利団体です。環境・社会・経済分野の利害関係者の合意によって支持された、責任ある森林管理の原則に基づく規格を定めています。

 FSC認証は、適切に管理された認証林やその他責任をもって調達された原材料で作られた製品に認証ラベルを付けて消費者に届ける仕組みであり、森林の管理を認証するFM(Forest Management)認証と、加工・流通過程の管理を認証するCoC(Chain of Custody)認証があります。

 詳しくはFSCジャパンホームページをご覧ください。

森の恵みを生かしたオリジナル商品

 社有林の間伐などで出るトドマツの枝葉を生かして、町内企業に依頼してアロマスプレーを製作するなど、森林資源と地域の強みを生かしたオリジナル商品を作り、豊かな森の恵みを享受しています。

掲載

【2010年6月2日 名寄新聞】

【2010年6月2日 読売新聞(道北版)】